頭部前方変位

頭部前方変位について

頭部前方変位とは、本来であれば肩の真上にあるべき頭の位置が前方にずれてしまった状態のことです。正常な姿勢では耳の穴と肩の位置が一直線上に並んでいますが、この症状では頭が肩よりも前に突き出してしまいます。現代では「スマホ首」や「ストレートネック」とも呼ばれ、デスクワークやスマートフォンの長時間使用により現代人に急増している姿勢の問題です。

頭部前方変位は単に首だけの問題ではなく、胸椎や骨盤のバランスの乱れによって引き起こされることも多く、全身のバランスを考慮した対処が必要です。症状の程度や部位は人それぞれで、あなたの状態に合った適切な診断と治療が必要になります。

現代人の約8割がストレートネック状態にあり、20代では55.5％、30代では44.5％が頭部前傾姿勢を示しているという調査結果があります。日本の労働人口約6,700万人のうち、デスクワークに従事する約3,000万人の大部分が頭部前方変位の予備軍または既に症状を抱えていると推定されています。

スマートフォンの普及により小学生から高齢者まで幅広い年齢層で問題となっており、数百万人規模で悩む方がいると考えられる現代病の一つです。

頭部前方変位を放置すると、首や肩の筋肉に持続的な負担がかかり、慢性的な肩こりや頭痛が悪化します。症状が進行すると上肢のしびれや手の冷え、めまいなどが現れ、頭が前に出ることで気道が圧迫されて呼吸機能の低下や睡眠時無呼吸症候群のリスクも高まります。

さらに頚椎症や椎間板ヘルニアなどの重篤な疾患に発展する恐れがあり、内臓の位置異常による消化不良や胃の不快感も起こりやすくなります。最悪の場合は脊髄の圧迫により下半身麻痺に至る可能性もあります。

また自律神経への影響により不眠、イライラ、うつ症状、内臓機能の低下なども引き起こされ、日常生活に深刻な支障をきたすことになります。

頭部前方変位の程度が軽くても日常的に起こるならストレスになりますし、集中力の低下により仕事や勉強のパフォーマンスが下がり、社会生活にも悪影響を与える可能性があります。早期の適切な対応が重要です。

頭部前方変位の原因

開院以来、当院には頭部前方変位でお困りの方が数多く来院されています。

これまでのカウンセリングや検査結果から断言できるのは、頭部前方変位の原因はひとつではなくいくつかの要因が複雑にからみあっているということです。

頭部前方変位の原因として次のものが挙げられます。

頭部前方変位はこのように複数の原因が複雑に絡み合って起こる症状です。

複数の原因が引き金となり、頚椎関節の可動域減少や首周りの筋肉・筋膜・皮膚の緊張などが発生し、頭部前方変位が発症します。そうなると血流が低下し神経に異常をきたすことで怪我もしやすくなり症状がでてきます。それが頭部前方変位となります。

一人ひとりの原因が異なるからこそ、改善のためには検査が何より重要になります。

病院やほかの治療院で改善しなかったとしても諦める必要はありません。頭部前方変位は豊富な施術実績を誇る当院にお任せください。

病院とはここが違います

頭部前方変位への対応として、次のようなものが一般的です。

薬物療法

根本的な原因である姿勢や筋肉のバランス異常は改善されず、薬の効果が切れると症状が再発します。長期使用による副作用のリスクもあります。あくまで対処療法になり、根本的な原因を解決するものではありません。

物理療法

一時的な症状緩和は期待できますが、治療を中断すると元の状態に戻りやすく、継続的な通院が必要になります。根本的な姿勢の改善にはつながりにくいのが現状です。

運動療法

正しい方法で継続的に行う必要があり、自己流で行うと症状が悪化する可能性があります。効果が現れるまでに時間がかかり、間違った方法で行うと悪化させてしまうこともあります。

注射療法

効果は一時的で、繰り返し注射が必要になる場合があります。感染や神経損傷などのリスクも伴い、根本的な解決にはなりません。

頭部前方変位を改善するために

まずはあなたの頭部前方変位の原因を検査をおこない明らかにします。原因を誤認してしまうと、一時的にはよくなったとしても、根本から改善することはないからです。

当院は、人体の正常と異常を見極めることができる独自の検査で、頭部前方変位の原因を見つけ出します。そして根拠を元にして施術を進めていきます。

当院の特徴

国家資格を持つ院長が、検査から施術まで責任をもって担当しますのでご安心ください。

当院では、身体の変化や組織の変容を見逃すことがないように、検査から施術まで院長が一貫して行うようにしています。変化を見逃さない一貫性が治療効果を高めます。

薬を服用されている方や薬に頼りたくない方、整体やマッサージで効果が期待できなかった方も諦めずにご相談ください。

頭部前方変位のQ＆A

頭部前方変位は自然に治りますか？

残念ながら頭部前方変位は自然に改善することはほとんどありません。むしろ放置すると悪化する傾向にあるため、適切な治療と姿勢の改善が必要です。当院では根本原因にアプローチした施術により改善を目指します。

頭部前方変位の人がやってはいけないことは？

長時間の前かがみ姿勢、高すぎる枕の使用、うつ伏せ寝、無理な首のストレッチなどは症状を悪化させる可能性があるため避けるべきです。正しい姿勢の維持と適切なケアが重要になります。

ストレートネックと頭部前方変位の違いは何ですか？

ストレートネックは首の自然なカーブが失われた状態を指し、頭部前方変位は頭が前に突き出た姿勢を指します。多くの場合、両方が同時に起こり相互に影響し合っています。

どのくらいの期間で改善が期待できますか？

個人差はありますが、適切な治療を受けた場合、軽度であれば2-3ヶ月、重度でも6ヶ月程度で改善の兆しが見られることが多いです。継続的な治療と日常生活での意識が重要です。

枕の高さは症状に影響しますか？

はい、大きく影響します。高すぎる枕は首を前方に押し出し症状を悪化させるため、適切な高さの枕選びが重要です。当院では個人の体型に合った枕の選び方もアドバイスしています。

運動やストレッチで悪化することはありますか？

間違った方法や過度な負荷をかけると症状が悪化する可能性があります。専門家の指導のもとで適切に行うことが大切で、自己流でのケアは避けるべきです。

頭部前方変位で悩まされていた皆さまも、当院で施術を受けて、このような変化がありました。

足・全身のバランス整え自律神経の機能を正常にする当院の施術と頭部前方変位は非常に相性がよく、劇的に改善するケースも見られます。

頭部前方変位は早めに対処すればするほど、改善までの期間も早くなります。一人で悩むことなく、お気軽にご連絡ください。