握力低下

握力低下について

握力低下とは、手で物をしっかりと握る力が以前より弱くなり、日常生活における基本的な動作が困難になる状態のことです。瓶の蓋を開ける、ドアノブを回す、ペンで文字を書くなど、手を使った作業全般に支障をきたし、物を落としやすくなったり、細かい作業ができなくなったりする症状を指します。握力低下の原因は様々で、手根管症候群や関節リウマチなどの疾患から、加齢による自然な筋力低下まで多岐にわたります。

握力低下は単に手の問題ではなく、首や肩、肘の状態、さらには全身の姿勢バランスの乱れによって引き起こされることも多く、全身のバランスを考慮した対処が必要です。症状の程度や原因は人それぞれで、あなたの状態に合った適切な診断と治療が必要になります。

サルコペニア診断基準では、握力が男性28kg未満、女性18kg未満を握力低下とされており、日本の高齢者人口における握力低下の有病率は約10％程度と推定されています。

また、手根管症候群などの神経圧迫による握力低下も含めると、中高年を中心に相当数の方が握力低下に悩んでいると考えられ、特に事務職やピアノ演奏など手を多用する職業の方に多く見られる傾向があります。

握力低下を放置すると、日常生活における基本動作が次第に困難になり、食事の準備、身支度、家事全般に大きな支障をきたします。

物を頻繁に落とすことで転倒やケガのリスクが高まり、手指の筋力や神経機能がさらに悪化する可能性があります。手指の機能が著しく損なわれると、介護が必要な状態になったり、職業生活の継続が困難になったりするなど、生活の質が大幅に低下する恐れがあります。

また握力低下により日常動作に制限が生じると、他の部位でかばう動作が増え、肩や首、腰などにも負担がかかり、新たな痛みや障害を引き起こす悪循環に陥りやすくなります。

握力低下の程度が軽くても日常的に支障があるとストレスになりますし、好きな活動を諦めることで、外出や友人の誘いも断りがちになり交流が減ると孤独感などメンタル的にもしんどくなっていく方もたくさんおられます。早期の適切な対応が重要です。

握力低下の原因

開院以来、当院には握力低下でお困りの方が数多く来院されています。

これまでのカウンセリングや検査結果から断言できるのは、握力低下の原因はひとつではなくいくつかの要因が複雑にからみあっているということです。

握力低下の原因として次のものが挙げられます。

握力低下はこのように複数の原因が複雑に絡み合って起こる症状です。

複数の原因が引き金となり、手指の筋肉・腱・神経の機能低下や手首の関節可動域減少などが発生し、握力低下が発症します。そうなると血流が低下し神経に異常をきたすことで機能が低下し症状がでてきます。それが握力低下となります。

一人ひとりの原因が異なるからこそ、改善のためには検査が何より重要になります。

病院やほかの治療院で改善しなかったとしても諦める必要はありません。握力低下は豊富な施術実績を誇る当院にお任せください。

病院とはここが違います

握力低下への対応として、次のようなものが一般的です。

薬物療法

一時的な症状緩和にとどまることが多く、根本的な解決には至りません。長期間の使用により胃腸障害などの副作用が生じる可能性があります。あくまで対処療法になり、根本的な原因を解決するものではありません。

リハビリテーション

効果が現れるまでに時間がかかり、継続的な通院と自宅での運動が必要です。適切な指導なしに行うと症状が悪化するリスクもあります。自己判断によるセルフケアには限界があります。

注射療法

効果は一時的で、繰り返しの注射が必要になることがあります。感染や神経損傷などの合併症のリスクを伴います。根本的な改善には限界があります。

装具療法

装具への依存が生じやすく、根本的な機能改善には限界があります。長期使用により筋力低下が進行する場合もあります。一時的な対処にとどまることが多いです。

手術療法

侵襲的な治療であり、術後の回復期間が必要です。神経損傷や感染などの合併症のリスクがあり、必ずしも完全な機能回復が期待できるとは限りません。手術リスクや合併症の可能性があります。

握力低下を改善するために

まずはあなたの握力低下の原因を検査をおこない明らかにします。原因を誤認してしまうと、一時的にはよくなったとしても、根本から改善することはないからです。

当院は、人体の正常と異常を見極めることができる独自の検査で、握力低下の原因を見つけ出します。そして根拠を元にして施術を進めていきます。

当院の特徴

国家資格を持つ院長が、検査から施術まで責任をもって担当しますのでご安心ください。

当院では、身体の変化や組織の変容を見逃すことがないように、検査から施術まで院長が一貫して行うようにしています。変化を見逃さない一貫性が治療効果を高めます。

薬を服用されている方や薬に頼りたくない方、整体やマッサージで効果が期待できなかった方も諦めずにご相談ください。

握力低下のQ＆A

握力低下は自然に治りますか？

原因によって異なりますが、多くの場合は適切な治療やケアが必要です。早期の対処により改善の可能性が高まります。手根管症候群などの神経圧迫が原因の場合、自然治癒は期待できないため、専門的な治療が重要になります。

握力低下の人がやってはいけないことは？

重い物を無理に持つ、痛みを我慢して手を使い続ける、症状を放置することは避けるべきです。適度な休息が大切です。また、自己流で強いマッサージや無理なストレッチを行うことも控えましょう。

握力が弱くなる年齢はいつ頃からですか？

一般的に50歳前後から筋力の低下が始まりますが、個人差があります。職業や生活習慣も大きく影響します。手を多用する職業の方は、年齢に関係なく早期に症状が現れることもあります。

握力低下と手根管症候群の違いは何ですか？

手根管症候群は神経圧迫による特定の症状で、握力低下はより広範囲な筋力の問題を指します。しびれの有無で判断できます。手根管症候群では親指から薬指にかけてのしびれが特徴的です。

握力を鍛える運動はありますか？

握力強化の運動は存在しますが、原因を明確にしてから適切な方法を選択することが重要です。間違った方法で行うと症状が悪化する可能性があるため、専門家の指導を受けることをお勧めします。

握力低下で手術が必要になる場合はありますか？

神経圧迫が重度の場合や保存的治療で改善しない場合には、手術が検討されることがあります。しかし、多くの場合は保存的治療で改善が期待できるため、まずは専門家にご相談ください。

握力低下で悩まされていた皆さまも、当院で施術を受けて、このような変化がありました。

手・全身のバランス整え自律神経の機能を正常にする当院の施術と握力低下は非常に相性がよく、劇的に改善するケースも見られます。

握力低下は早めに対処すればするほど、改善までの期間も早くなります。一人で悩むことなく、お気軽にご連絡ください。