腸脛靭帯炎

腸脛靭帯炎について

は、太ももの外側から膝の外側にかけて伸びている「腸脛靭帯」という組織に炎症が起こる症状です。膝の曲げ伸ばしを繰り返すことで、この靭帯が太ももの骨と擦れ合い、摩擦による炎症が生じて痛みを引き起こします。特にランニングやサイクリングなどの運動をする人に多く見られることから「ランナー膝」とも呼ばれています。

腸脛靭帯炎は単に膝だけの問題ではなく、足首や股関節、骨盤のバランスの乱れによって引き起こされることも多く、全身のバランスを考慮した対処が必要です。痛みの程度や部位は人それぞれで、あなたの状態に合った適切な診断と治療が必要になります。

腸脛靭帯炎は、ランニングやサイクリングを頻繁に行う人の約10～15％に発生するとされています。日本全体では、スポーツ人口の増加に伴い、この症状を経験する人も増加傾向にあります。

特に長距離ランナーにおける下肢障害の中で、腸脛靭帯炎は最大22.2％の発生率が報告されており、膝の痛みを訴えるスポーツ愛好者の中で重要な割合を占めています。

腸脛靭帯炎を放置すると、初期の軽い痛みが慢性的な激痛に発展し、日常生活でも歩行困難になる可能性があります。

症状が進行すると、運動時だけでなく安静時にも痛みが続き、腸脛靭帯や膝周囲の組織が硬化してリハビリに長期間を要するようになります。さらに、痛みをかばうことで腰や股関節への負担が増加し、新たな障害を引き起こすリスクもあります。

最悪の場合、膝の変形性関節症などの二次的な障害に発展し、手術が必要になる可能性もあります。また膝が正常に動かなくなることで、反対側の膝や腰、足首にも負担がかかり、新たな痛みや障害を引き起こす悪循環に陥りやすくなります。

腸脛靭帯炎の程度が軽くても日常的に起こるならストレスになりますし、運動したくなくなって、友人との約束も断りがちになり交流が減ると孤独感などメンタル的にもしんどくなっていく方もたくさんおられます。早期の適切な対応が重要です。

腸脛靭帯炎の原因

開院以来、当院には腸脛靭帯炎でお困りの方が数多く来院されています。

これまでのカウンセリングや検査結果から断言できるのは、腸脛靭帯炎の原因はひとつではなくいくつかの要因が複雑にからみあっているということです。

腸脛靭帯炎の原因として次のものが挙げられます。

腸脛靭帯炎はこのように複数の原因が複雑に絡み合って起こる症状です。

複数の原因が引き金となり、膝の屈伸運動を過度に繰り返すことで腸脛靭帯が大腿骨と摩擦を起こし炎症が発生します。そうなると血流が低下し神経に異常をきたすことで怪我もしやすくなり症状がでてきます。それが腸脛靭帯炎となります。

一人ひとりの原因が異なるからこそ、改善のためには検査が何より重要になります。

病院やほかの治療院で改善しなかったとしても諦める必要はありません。腸脛靭帯炎は豊富な施術実績を誇る当院にお任せください。

病院とはここが違います

腸脛靭帯炎への対応として、次のようなものが一般的です。

安静指導

長期間の運動制限により筋力低下が進み、復帰時に再発リスクが高まります。また、運動習慣の中断により精神的ストレスが増加することもあります。

薬物療法

症状の一時的な緩和にとどまり、根本的な原因解決には至りません。長期使用による副作用のリスクも考慮が必要です。

注射療法

効果が一時的で、繰り返し施行が必要になる場合があります。また、注射による痛みや感染リスクも伴います。

物理療法

通院頻度が高く、継続的な治療が必要です。効果の実感まで時間がかかることが多いです。

理学療法

正しい指導を受けながら継続的に行う必要があり、自己流では効果が期待できず、悪化する可能性もあります。

腸脛靭帯炎を改善するために

まずはあなたの腸脛靭帯炎の原因を検査をおこない明らかにします。原因を誤認してしまうと、一時的にはよくなったとしても、根本から改善することはないからです。

当院は、人体の正常と異常を見極めることができる独自の検査で、腸脛靭帯炎の原因を見つけ出します。そして根拠を元にして施術を進めていきます。

当院の特徴

国家資格を持つ院長が、検査から施術まで責任をもって担当しますのでご安心ください。

当院では、身体の変化や組織の変容を見逃すことがないように、検査から施術まで院長が一貫して行うようにしています。変化を見逃さない一貫性が治療効果を高めます。

薬を服用されている方や薬に頼りたくない方、整体やマッサージで効果が期待できなかった方も諦めずにご相談ください。

腸脛靭帯炎のQ＆A

腸脛靭帯炎は自然に治りますか？

軽度であれば適切な安静により改善することもありますが、根本原因を解決しなければ再発しやすく、専門的な治療とリハビリが必要です。早期治療ほど回復期間は短縮されます。当院では足部・骨盤からのアプローチを含めた総合的な施術で、根本原因に対処します。

腸脛靭帯炎の人がやってはいけないことは？

痛みを我慢しての運動継続、不適切なストレッチ、硬い路面での走行、十分なウォームアップなしでの急激な運動開始は避けるべきです。特に膝の屈伸を伴う動作や膝に負担をかける動作は症状悪化の原因となります。

どのくらいの期間で改善しますか？

症状の程度や個人差により異なりますが、適切な治療により2週間から数ヶ月での改善が期待できます。早期治療ほど回復期間は短縮され、根本原因に対処することで再発を防ぐことが可能です。

ランニングをいつから再開できますか？

痛みが完全に消失し、専門家による動作確認とリハビリが完了してから段階的に再開します。無理な早期復帰は再発の原因となるため、適切な指導のもとで慎重に運動を再開することが重要です。

整形外科と整体・整骨院ではどちらに行くべきですか？

急性の痛みや外傷、著しい機能障害がある場合はまず整形外科での診断をお勧めします。診断後のケアや慢性的な痛みの管理、歩き方改善や膝以外の要因が腸脛靭帯炎の根本原因になっている場合が多いので総合的な施術は当院が得意とする分野です。

マッサージやストレッチは効果的ですか？

適切な方法で行えば非常に効果的ですが、不適切な方法では悪化する可能性もあるため、専門家の指導のもとで実施することが重要です。腸脛靭帯は複雑な構造のため、自己流での強いマッサージは控えましょう。

腸脛靭帯炎で悩まされていた皆さまも、当院で施術を受けて、このような変化がありました。

足・全身のバランスを整え自律神経の機能を正常にする当院の施術と腸脛靭帯炎は非常に相性がよく、劇的に改善するケースも見られます。

腸脛靭帯炎は早めに対処すればするほど、改善までの期間も早くなります。一人で悩むことなく、お気軽にご連絡ください。