起立性調節障害

起立性調節障害について

起立性調節障害とは、自律神経の働きが乱れることで立ち上がったときに血圧が急激に下がり、脳への血流が不足してしまう症状です。本来であれば立ち上がる際に自律神経が自動的に血管を収縮させて血圧を保つのですが、この調節機能がうまく働かなくなります。そのため、めまいや立ちくらみ、失神などの様々な症状が現れてしまいます。

起立性調節障害は単に起立時の問題だけではなく、自律神経全体のバランスの乱れによって引き起こされることも多く、全身の機能を考慮した対処が必要です。症状の程度や現れ方は人それぞれで、あなたの状態に合った適切な診断と治療が必要になります。

日本小児科学会の調査によると、中高生の約10％に起立性調節障害の症状が見られ、各学年に約12万人、中高生合計で約70万人と推定されています。軽症例では日常生活に大きな支障はありませんが、欠席を繰り返し不登校状態に陥る重症例は約1％で、全国で約7万人と推定されています。

特に思春期の子どもに多く見られる症状ですが、大人になってからも発症することがあり、決して珍しい疾患ではありません。

起立性調節障害を放置すると、症状への不安や学業の遅れが生じて、学校生活などの社会生活をうまく送れなくなってしまいます。朝起きることが困難になり、遅刻や欠席が増加していきます。

最終的には不登校や引きこもりなどの二次障害を引き起こす可能性があり、重症例では社会復帰に2～3年以上かかることもあります。進路選択や将来への不安が増大し、本人だけでなく家族全体が大きなストレスを抱えることになりかねません。

また、周囲からの理解が得られずに自己肯定感の低下やうつ状態に陥るリスクも高まり、症状が軽いうちに適切な対処をすることで、このような深刻な状況を避けることができます。

症状の程度が軽くても日常的に起こるならストレスになりますし、活動したくなくなって、学校や職場での活動も消極的になりがちで、人間関係が希薄になると孤独感などメンタル的にもしんどくなっていく方もたくさんおられます。早期の適切な対応が重要です。

起立性調節障害の原因

開院以来、当院には起立性調節障害でお困りの方が数多く来院されています。

これまでのカウンセリングや検査結果から断言できるのは、起立性調節障害の原因はひとつではなくいくつかの要因が複雑にからみあっているということです。

起立性調節障害の原因として次のものが挙げられます。

起立性調節障害はこのように複数の原因が複雑に絡み合って起こる症状です。

複数の原因が引き金となり、自律神経系の調節機能が不安定になることで循環器系の機能不全や神経系の調節異常などが発生し、起立性調節障害が発症します。交感神経と副交感神経のバランスが崩れることで、血圧や心拍数の調節機能が適切に働かなくなってしまいます。

一人ひとりの原因が異なるからこそ、改善のためには検査が何より重要になります。

病院やほかの治療院で改善しなかったとしても諦める必要はありません。起立性調節障害は豊富な施術実績を誇る当院にお任せください。

病院とはここが違います

起立性調節障害への対応として、次のようなものが一般的です。

生活指導（非薬物療法）

生活習慣の改善には継続的な努力と家族のサポートが必要で、効果が現れるまでに時間がかかります。また、学校や周囲の理解を得ることが困難な場合があり、実際の改善に結びつかないことも少なくありません。

薬物療法

薬の効果には個人差があり、副作用が現れる場合もあります。また、根本的な原因の解決にはならず、長期間の服用が必要になることがあるため、症状の根本改善には限界があります。

運動療法

症状が重い場合は運動自体が困難で、無理に行うと症状が悪化する可能性があります。適切な運動量の調整が必要で、専門家の指導が不可欠ですが、個人の状態に合わせた細やかな配慮が不足しがちです。

起立性調節障害を改善するために

まずはあなたの起立性調節障害の原因を検査をおこない明らかにします。原因を誤認してしまうと、一時的にはよくなったとしても、根本から改善することはないからです。

当院は、人体の正常と異常を見極めることができる独自の検査で、起立性調節障害の原因を見つけ出します。そして根拠を元にして施術を進めていきます。

当院の特徴

国家資格を持つ院長が、検査から施術まで責任をもって担当しますのでご安心ください。

当院では、身体の変化や組織の変容を見逃すことがないように、検査から施術まで院長が一貫して行うようにしています。変化を見逃さない一貫性が治療効果を高めます。

薬を服用されている方や薬に頼りたくない方、整体やマッサージで効果が期待できなかった方も諦めずにご相談ください。

起立性調節障害のQ＆A

起立性調節障害は自然に治りますか？

軽症の場合は成長とともに改善することもありますが、適切な対処をしないと長期化する可能性があります。早期の適切なケアが重要で、放置してしまうと不登校などの二次障害を引き起こすリスクが高まります。当院では自律神経のバランスを整える総合的な施術で、根本原因に対処します。

起立性調節障害の人がやってはいけないことは？

急激な起立、長時間の立位保持、脱水状態、過度なストレスは症状を悪化させます。また、夜更かしや不規則な生活は避ける必要があります。無理な運動や極端な食事制限も症状を悪化させる要因となります。

起立性調節障害と自律神経失調症の違いは何ですか？

起立性調節障害は立位時の血圧調節に特化した症状で、自律神経失調症はより広範囲な自律神経の不調を指します。診断基準も異なり、起立性調節障害では新起立試験による明確な判定基準があります。

どのくらいの期間で症状は改善しますか？

個人差がありますが、適切な治療とケアにより数か月から1年程度で改善される方が多いです。重症例では2～3年かかることもありますが、早期に適切な対応を始めることで改善期間を短縮できます。

大人になっても症状は続きますか？

約40％の方が成人期以降も症状が続くとされていますが、適切な対処により日常生活への影響を最小限に抑えることは十分可能です。当院でも成人の方の改善実績が数多くあります。

何科を受診すればよいですか？

小児科、循環器内科、心療内科が一般的ですが、症状によって適切な診療科が異なります。まずは小児科から受診されることをお勧めしますが、根本改善を目指すなら整体での総合的なアプローチも有効です。

起立性調節障害で悩まされていた皆さまも、当院で施術を受けて、このような変化がありました。

足・全身のバランス整え自律神経の機能を正常にする当院の施術と起立性調節障害は非常に相性がよく、劇的に改善するケースも見られます。

起立性調節障害は早めに対処すればするほど、改善までの期間も早くなります。一人で悩むことなく、お気軽にご連絡ください。