梨状筋症候群

梨状筋症候群について

梨状筋症候群とは、お尻の奥にある「梨状筋」という筋肉が硬くなることで、その下を通る坐骨神経を圧迫し、お尻から太もも、ふくらはぎにかけて痛みやしびれを引き起こす状態のことです。現代のデスクワーク中心の生活により、長時間座り続けることで梨状筋への負担が増え、発症リスクが高まっています。

梨状筋症候群は単にお尻だけの問題ではなく、骨盤や股関節、腰椎のバランスの乱れによって引き起こされることも多く、全身のバランスを考慮した対処が必要です。痛みの程度や部位は人それぞれで、あなたの状態に合った適切な診断と治療が必要になります。

厚生労働省の令和5年患者調査によると、整形外科系疾患での受療者は年々増加傾向にあります。梨状筋症候群は坐骨神経痛の原因の一つとして分類されており、坐骨神経痛全体では年間約50万人が医療機関を受診していると推定されています。

その中で梨状筋症候群は約10-15%を占めるとされ、年間約5-7万人程度が悩んでいると考えられ、デスクワーカーを中心に増加傾向にある症状です。

梨状筋症候群を放置すると、痛みやしびれが慢性化し、日常生活や仕事に大きな支障をきたすようになります。筋力低下により歩行困難になる場合もあり、最悪の場合は長時間の座位や立位が困難となります。

特に放置すると梨状筋の硬直がさらに進み、坐骨神経への圧迫が強くなります。これにより神経の炎症が慢性化し、痛みが常時続く状態になります。末期には足の筋力低下や感覚障害が起こり、歩行時のバランス不良から転倒リスクも高まります。

また片側の症状をかばうような姿勢や歩き方になり、反対側の腰や股関節にも負担がかかり、新たな痛みや障害を引き起こす悪循環に陥りやすくなります。

痛みによる睡眠障害から精神的なストレスが蓄積し、うつ状態に陥るケースも報告されています。また、長時間座ることができなくなることで、仕事や社会生活から離脱せざるを得なくなる恐れもあります。早期の適切な対応が重要です。

梨状筋症候群の原因

開院以来、当院には梨状筋症候群でお困りの方が数多く来院されています。

これまでのカウンセリングや検査結果から断言できるのは、梨状筋症候群の原因はひとつではなくいくつかの要因が複雑にからみあっているということです。

梨状筋症候群の原因として次のものが挙げられます。

梨状筋症候群はこのように複数の原因が複雑に絡み合って起こる症状です。

複数の原因が引き金となり、梨状筋の硬直や坐骨神経の圧迫、股関節周囲の機能障害などが発生し、症状が発症します。そうなると血流が低下し神経に異常をきたすことで怪我もしやすくなり症状がでてきます。それが梨状筋症候群となります。

一人ひとりの原因が異なるからこそ、改善のためには検査が何より重要になります。

病院やほかの治療院で改善しなかったとしても諦める必要はありません。梨状筋症候群は豊富な施術実績を誇る当院にお任せください。

病院とはここが違います

梨状筋症候群への対応として、次のようなものが一般的です。

薬物療法

長期服用により胃腸障害や腎機能障害のリスクがあり、根本的な原因解決にはなりません。症状の再発率も高く、薬物依存の可能性もあります。あくまで対処療法になります。

注射療法

効果は一時的で繰り返し施術が必要になることが多く、感染リスクや神経損傷の可能性があります。また、ステロイドの副作用も懸念されます。

理学療法

改善まで長期間を要し、専門スタッフとの継続的な連携が必要です。症状によっては運動により悪化する場合もあり、適切な指導が重要になります。

温熱療法

一時的な症状緩和にとどまり、根本的な改善には至りません。また、炎症が強い急性期には逆効果になる場合もあります。

手術療法

侵襲性が高く、術後の機能回復に時間がかかります。また、手術による合併症のリスクも伴い、完全に元の状態に戻るわけではありません。

梨状筋症候群を改善するために

まずはあなたの梨状筋症候群の原因を検査をおこない明らかにします。原因を誤認してしまうと、一時的にはよくなったとしても、根本から改善することはないからです。

当院は、人体の正常と異常を見極めることができる独自の検査で、梨状筋症候群の原因を見つけ出します。そして根拠を元にして施術を進めていきます。

当院の特徴

国家資格を持つ院長が、検査から施術まで責任をもって担当しますのでご安心ください。

当院では、身体の変化や組織の変容を見逃すことがないように、検査から施術まで院長が一貫して行うようにしています。変化を見逃さない一貫性が治療効果を高めます。

薬を服用されている方や薬に頼りたくない方、整体やマッサージで効果が期待できなかった方も諦めずにご相談ください。

梨状筋症候群のQ＆A

梨状筋症候群は自然に治りますか？

軽症の場合は適切な生活習慣の改善により自然治癒することもありますが、多くは専門的な治療が必要です。早期の適切な対処が重要となります。放置すると慢性化しやすい症状のため、早めの専門的なケアをお勧めします。

梨状筋症候群の人がやってはいけないことは？

長時間の同一姿勢や足を組む習慣、過度な負荷をかける運動は避けるべきです。また、我慢して無理を続けることも症状悪化の原因となります。特にデスクワーク中は定期的に立ち上がり、姿勢を変えることが大切です。

どのくらいの期間で症状は改善しますか？

個人差がありますが、適切な治療により2-3ヶ月で改善することが多いです。ただし、慢性化している場合はより長期間を要することがあります。早期治療ほど改善期間も短縮される傾向があります。

再発する可能性はありますか？

生活習慣や姿勢を改善しないと再発リスクは高くなります。予防のための継続的なケアと生活指導が重要です。当院では再発防止のための具体的なアドバイスも提供しています。

日常生活で気をつけることはありますか？

1時間に1回は立ち上がり、適度なストレッチを心がけること。正しい座り方と定期的な運動習慣が予防に効果的です。また、足を組む癖や片側に重心をかける姿勢は避けましょう。

運動はしても大丈夫ですか？

適度な運動は推奨されますが、痛みを伴う激しい運動は避けるべきです。専門家の指導のもと、症状に応じた運動プログラムを行うことが大切です。特にランニングなど臀部への負担が大きい運動は注意が必要です。

梨状筋症候群で悩まされていた皆さまも、当院で施術を受けて、このような変化がありました。

足・全身のバランス整え自律神経の機能を正常にする当院の施術と梨状筋症候群は非常に相性がよく、劇的に改善するケースも見られます。

梨状筋症候群は早めに対処すればするほど、改善までの期間も早くなります。一人で悩むことなく、お気軽にご連絡ください。