シンスプリント

シンスプリントについて

シンスプリントとは、すねの骨である脛骨の内側下方に沿って痛みが生じるスポーツ障害の一つです。正式には「脛骨過労性骨膜炎」と呼ばれ、ランニングやジャンプなどの運動を繰り返すことで、すねの骨を覆っている骨膜に炎症が起きて痛みが発生します。特に中高生や運動を始めたばかりの人、シーズン初期の競技者に多く見られる症状です。

シンスプリントは単にすねだけの問題ではなく、足首や股関節、骨盤のバランスの乱れによって引き起こされることも多く、全身のバランスを考慮した対処が必要です。痛みの程度や部位は人それぞれで、あなたの状態に合った適切な診断と治療が必要になります。

シンスプリントの正確な統計データは限定的ですが、スポーツ障害の中では比較的頻度の高い疾患とされています。特に中学・高校の陸上部やサッカー部、バスケットボール部などの運動部活動においては、新入部員の約10-20％が何らかの形でシンスプリントを経験するとの報告があります。

成人のランニング愛好者においても、急激に運動量を増やした際に発症するケースが増加傾向にあり、全国で数十万人規模の潜在的な患者がいると推測されます。

シンスプリントを放置すると、初期の運動後だけの痛みから徐々に悪化し、運動中でも痛みが続くようになります。さらに進行すると、安静にしていても痛みが現れ、日常生活の歩行や階段の昇降にも支障をきたすようになります。

最も深刻なケースでは、継続的なストレスにより脛骨に疲労骨折が生じる可能性があり、この段階になると数ヶ月間の完全な運動休止が必要となります。また症状が慢性化すると、すね周辺に新たな血管と神経が形成され、治療が困難になることもあります。

またすねをかばう姿勢や歩き方になることで、反対側の脚や腰、足首にも負担がかかり、新たな痛みや障害を引き起こす悪循環に陥りやすくなります。

シンスプリントの程度が軽くても日常的に起こるならストレスになりますし、運動への不安から活動量が減り、体力低下やメンタル的にもしんどくなっていく方もたくさんおられます。早期の適切な対応が重要です。

シンスプリントの原因

開院以来、当院にはシンスプリントでお困りの方が数多く来院されています。

これまでのカウンセリングや検査結果から断言できるのは、シンスプリントの原因はひとつではなくいくつかの要因が複雑にからみあっているということです。

シンスプリントの原因として次のものが挙げられます。

シンスプリントはこのように複数の原因が複雑に絡み合って起こる症状です。

複数の原因が引き金となり、脛骨周辺の骨膜や筋肉・筋膜の緊張、足部のアライメント異常などが発生し、シンスプリントが発症します。そうなると血流が低下し神経に異常をきたすことで怪我もしやすくなり症状がでてきます。それがシンスプリントとなります。

一人ひとりの原因が異なるからこそ、改善のためには検査が何より重要になります。

病院やほかの治療院で改善しなかったとしても諦める必要はありません。シンスプリントは豊富な施術実績を誇る当院にお任せください。

病院とはここが違います

シンスプリントへの対応として、次のようなものが一般的です。

安静・運動制限

長期間の運動休止により筋力低下や心肺機能の低下が生じ、復帰時のパフォーマンス低下や再発リスクの増大につながる可能性があります。運動を完全に止めることでモチベーションの低下にもつながります。

薬物療法

痛み止めは一時的な症状緩和効果はありますが根本的な原因解決にはならず、薬効が切れると再び痛みが現れます。また長期使用による胃腸障害のリスクもあります。

物理療法

効果が現れるまでに時間がかかることが多く、個人差も大きいため、すべての患者に同様の効果が期待できるわけではありません。根本的な身体のバランスの問題は解決されません。

インソール療法

既製品では個人の足型に完全に適合させることが困難で、オーダーメイドの場合は高額になることがありますが、自分に合ったものはおすすめですが、根本的な裸足の状態の関節もみる必要があります。

シンスプリントを改善するために

まずはあなたのシンスプリントの原因を検査をおこない明らかにします。原因を誤認してしまうと、一時的にはよくなったとしても、根本から改善することはないからです。

当院は、人体の正常と異常を見極めることができる独自の検査で、シンスプリントの原因を見つけ出します。そして根拠を元にして施術を進めていきます。

当院の特徴

国家資格を持つ院長が、検査から施術まで責任をもって担当しますのでご安心ください。

当院では、身体の変化や組織の変容を見逃すことがないように、検査から施術まで院長が一貫して行うようにしています。変化を見逃さない一貫性が治療効果を高めます。

薬を服用されている方や薬に頼りたくない方、整体やマッサージで効果が期待できなかった方も諦めずにご相談ください。

シンスプリントのQ＆A

シンスプリントは自然に治りますか？

軽度の場合は適切な休息により自然治癒することもありますが、根本原因を改善しなければ再発のリスクが高く、放置すると症状が悪化する可能性があるため早期の適切な対処が重要です。当院では足部・骨盤からのアプローチを含めた総合的な施術で、根本原因に対処します。

シンスプリントと疲労骨折の違いは何ですか？

シンスプリントは骨膜の炎症による痛みですが、疲労骨折は骨そのものにひび割れが生じた状態です。疲労骨折の方がより重篤で、レントゲンやMRIでの画像診断により鑑別されます。当院では適切な検査により状態を判断し、必要に応じて医療機関をご紹介いたします。

シンスプリントの人がやってはいけないことは？

痛みがある状態での無理な運動継続、硬い地面での長時間のランニング、クッション性の低いシューズの使用、ウォーミングアップやクールダウンの省略は症状を悪化させるため避けるべきです。無理な患部へのマッサージも炎症を悪化させる可能性があります。

どのくらいの期間で治りますか？

症状の程度や個人差により異なりますが、軽度なら2-4週間、中等度では1-3ヶ月程度が目安となります。ただし根本原因の改善なしには再発しやすいため継続的なケアが重要です。当院では個々の状態に合わせた治療計画を立てて対応いたします。

整形外科と整体・整骨院ではどちらに行くべきですか？

急性の痛みや強い症状がある場合はまず整形外科での診断をお勧めします。診断後のケアや慢性的な痛みの管理、足部のアライメント改善や全身のバランス調整など総合的な施術は当院が得意とする分野です。当院では医療機関と連携し、必要に応じて適切な医療機関をご紹介することもできますのでご安心ください。

シンスプリントに効くセルフケアはありますか？

下腿筋群の軽いストレッチや足部のアイシング、適切なシューズの選択などは有効ですが、痛みがある状態で無理に行うと悪化する場合があります。炎症の急性期には専門家の指導のもとで適切なケアを行うことをお勧めします。

シンスプリントで悩まされていた皆さまも、当院で施術を受けて、このような変化がありました。

足・全身のバランス整え自律神経の機能を正常にする当院の施術とシンスプリントは非常に相性がよく、劇的に改善するケースも見られます。

シンスプリントは早めに対処すればするほど、改善までの期間も早くなります。一人で悩むことなく、お気軽にご連絡ください。