肩甲骨の痛み

肩甲骨の痛みについて

肩甲骨の痛みとは、背中の上部にある逆三角形の骨である肩甲骨とその周辺の筋肉や組織に生じる痛みや不快感のことです。この痛みは肩甲骨の内側、外側、上部、下部のどの部分にも現れる可能性があり、鈍痛から鋭い痛みまで様々な症状として現れます。単純な筋肉疲労から始まることが多いものの、放置すると慢性化し、日常生活に大きな支障をきたす可能性があります。

肩甲骨の痛みは単に肩甲骨だけの問題ではなく、首や腰、骨盤のバランスの乱れによって引き起こされることも多く、全身のバランスを考慮した対処が必要です。痛みの程度や部位は人それぞれで、あなたの状態に合った適切な診断と治療が必要になります。

厚生労働省が実施した2019年国民生活基礎調査によると、肩こりは日本人の自覚症状として男性で第2位、女性では第1位を占めており、極めて多くの方が悩まされている症状です。

肩甲骨の痛みは肩こりの一症状として現れることが多いため、推定で成人人口の約3割程度、約3,000万人以上の方が何らかの形で肩甲骨周辺の不調を経験していると考えられます。

肩甲骨の痛みを放置すると、段階的に深刻な問題が発生します。初期段階では筋肉の緊張が続くことで血流が悪化し、痛みが慢性化します。中期段階では肩甲骨の位置がずれ始め、肩関節全体のバランスが崩れて腕の動きに制限が生じます。

さらに進行すると首や背中全体への負担が増大し、頭痛や手のしびれを引き起こすことがあります。最悪のケースでは、神経圧迫による上肢の機能障害や、内臓への悪影響により心疾患のリスクが高まる可能性もあります。

また、慢性的な痛みによる睡眠障害や精神的ストレスが蓄積し、うつ状態に陥ることも珍しくありません。痛みを我慢し続けることで、本来楽しめるはずの趣味や仕事への集中力も大幅に低下してしまいます。

肩甲骨の痛みの程度が軽くても日常的に起こるならストレスになりますし、動きたくなくなって、外出や友人の誘いも断りがちになり交流が減ると孤独感などメンタル的にもしんどくなっていく方もたくさんおられます。早期の適切な対応が重要です。

肩甲骨の痛みの原因

開院以来、当院には肩甲骨の痛みでお困りの方が数多く来院されています。

これまでのカウンセリングや検査結果から断言できるのは、肩甲骨の痛みの原因はひとつではなくいくつかの要因が複雑にからみあっているということです。

肩甲骨の痛みの原因として次のものが挙げられます。

肩甲骨の痛みはこのように複数の原因が複雑に絡み合って起こる症状です。

複数の原因が引き金となり、肩甲骨周辺の関節可動域減少や筋肉・筋膜の緊張、神経の圧迫などが発生し、肩甲骨の痛みが発症します。それは人によって違い、単に筋肉をほぐしたり湿布を貼るだけでは、全ての問題は取り切れません。

一人ひとりの原因が異なるからこそ、改善のためには検査が何より重要になります。

病院やほかの治療院で改善しなかったとしても諦める必要はありません。肩甲骨の痛みは豊富な施術実績を誇る当院にお任せください。

病院とはここが違います

肩甲骨の痛みへの対応として、次のようなものが一般的です。

非ステロイド性抗炎症薬（NSAIDs）

胃腸障害や腎機能への悪影響のリスクがあり、長期使用は推奨されません。また根本原因の解決にはならないため、薬を止めると症状が再発する可能性が高いです。

運動療法・理学療法

効果を実感するまでに長期間を要し、継続的な通院と自己管理が必要です。指導者の技術レベルや患者の理解度により効果にばらつきがあります。

物理療法

一時的な症状緩和にとどまることが多く、根本的な改善には限界があります。また施設への定期的な通院が必要で時間的負担が大きくなります。

注射療法

効果の持続期間が短く、繰り返しの処置が必要になることがあります。感染リスクや副作用の可能性もあり、根本治療ではありません。

肩甲骨の痛みを改善するために

まずはあなたの肩甲骨の痛みの原因を検査をおこない明らかにします。原因を誤認してしまうと、一時的にはよくなったとしても、根本から改善することはないからです。

当院は、人体の正常と異常を見極めることができる独自の検査で、肩甲骨の痛みの原因を見つけ出します。そして根拠を元にして施術を進めていきます。

当院の特徴

国家資格を持つ院長が、検査から施術まで責任をもって担当しますのでご安心ください。

当院では、身体の変化や組織の変容を見逃すことがないように、検査から施術まで院長が一貫して行うようにしています。変化を見逃さない一貫性が治療効果を高めます。

薬を服用されている方や薬に頼りたくない方、整体やマッサージで効果が期待できなかった方も諦めずにご相談ください。

肩甲骨の痛みのQ＆A

肩甲骨の痛みは自然に治りますか？

軽度の筋肉疲労による一時的な痛みであれば自然治癒も期待できますが、慢性化した痛みや根本原因が姿勢や生活習慣にある場合は、適切な治療とケアが必要です。放置すると悪化する可能性が高いため早期の対処をお勧めします。

肩甲骨の痛みの人がやってはいけないことは？

痛みを我慢して無理な動作を続けること、自己流の強いマッサージやストレッチ、長時間の同一姿勢の維持は避けてください。また痛み止めに頼り続けて根本原因を放置することも症状悪化につながります。

肩甲骨の痛みと肩こりはどう違うのですか？

肩こりは首から肩にかけての筋肉の緊張による症状で、肩甲骨の痛みはより局所的で深部の痛みが特徴です。肩甲骨の痛みは動作時の鋭い痛みや夜間痛を伴うことが多く、肩こりより症状が深刻な場合があります。

整形外科で異常なしと言われたのになぜ痛いのですか？

レントゲンでは骨の異常しか分からず、筋肉や筋膜、神経の問題は見えません。画像で異常がなくても筋膜の癒着や神経の圧迫、姿勢の問題など機能的な不調が痛みの原因となっている可能性が高いです。

湿布や痛み止めが効かないのはなぜですか？

湿布や痛み止めは表面的な炎症を抑える対症療法であり、根本原因である姿勢や筋肉バランスの問題は解決されません。慢性化した痛みには構造的なアプローチが必要で、当院では全身のバランス調整を行います。

どのくらいの期間で改善が期待できますか？

症状の程度や個人差により異なりますが、適切な治療により多くの方が2-3週間で変化を実感され、3ヶ月程度で安定した改善が期待できます。ただし生活習慣の改善も並行して行うことが重要です。

肩甲骨の痛みで悩まされていた皆さまも、当院で施術を受けて、このような変化がありました。

足・全身のバランス整え自律神経の機能を正常にする当院の施術と肩甲骨の痛みは非常に相性がよく、劇的に改善するケースも見られます。

肩甲骨の痛みは早めに対処すればするほど、改善までの期間も早くなります。一人で悩むことなく、お気軽にご連絡ください。