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こんにちは、整体院すずらん・南森町院、院長の河野です。内くるぶしの痛みでストレッチやアイシングを続けているのに、なかなか改善しない、そんなお悩みを抱える方からのご相談が増えています。今回は後脛骨筋腱炎が治らないと感じている方に向けて、なぜ一般的なセルフケアだけでは限界があるのか、臨床の現場で見えてきた独自の視点からお話ししていきます。



ストレッチを続けても変化がない場合、痛みの出ている場所とは別のところに本当の原因が隠れていることが多いです
後脛骨筋腱炎の治療といえば、ふくらはぎや足首のストレッチが真っ先に思い浮かぶ方が多いはずです。実際、多くの情報サイトでもストレッチが対処法の中心として紹介されています。ですが、それだけでは改善しきれない理由があります。
臨床の現場で数多くの足の痛みを見てきた中で、ストレッチだけを続けても改善しない方には、ある共通点が見られることに気づきました。それが、距骨下関節という部分の可動域制限です。
距骨下関節は、足首の下にある小さな関節で、足の内側と外側への傾き、いわゆる回内や回外という動きを担っています。この関節の動きが硬くなっていると、歩行時やランニング時に足首が適切に衝撃を吸収できなくなります。
結果として、その負担がすべて後脛骨筋の腱に集中してしまうのです。ふくらはぎのストレッチをどれだけ丁寧に行っても、この距骨下関節の硬さそのものにはほとんどアプローチできません。痛みの出ている場所と、負担が集中している本当の原因が、実はズレていることが非常に多いのです。
距骨下関節の可動域制限と並んで、もう一つ臨床上とても重要だと感じているのが、足指の使い方の異常です。ここでは、なぜ足指の機能が痛みに関わってくるのかを詳しくお伝えします。
特に小指側がうまく使えていない方に、後脛骨筋腱炎が長引くケースが目立ちます。足の指というのは、歩行やランニングの際に地面を捉え、体重を支える最後の砦のような役割を持っています。特に小指から小指球にかけてのラインは、足の外側の安定性を保つために欠かせない部分です。
このラインがうまく使えていないと、体重が内側に流れやすくなり、結果として土踏まずを支える後脛骨筋に過剰な負担がかかり続けることになります。多くの方は、この足指の機能低下に自分では気づいていません。歩いているつもりでも、実際には指先を使わずに足の裏だけで体重を受け止めているケースが本当に多いのです。
一般的なセルフケア情報では、痛みが出ている場所である足首やふくらはぎに注目が集まりがちです。もちろん、そこにアプローチすること自体は間違っていません。炎症を抑えたり、柔軟性を保つという意味では一定の効果があります。
ただ、痛みの出ている場所と、負担を生み出している本当の原因が別の場所にあるとき、表面的なケアだけでは同じ負担が繰り返しかかり続けてしまいます。距骨下関節の硬さや足指の機能低下は、本人が自覚しにくいうえに、レントゲンなどの画像検査にも映りにくい部分です。だからこそ、見過ごされたまま「なぜ治らないのだろう」という状態が長引いてしまうのです。
ここで、ご自身の足の状態を簡単に確認できる方法を二つご紹介します。専門的な検査には及びませんが、目安として役立ててください。
小指側にほとんど力が入らず、親指側だけで踏ん張っている感覚が強い場合、足の外側の機能が使えていない可能性があります。また、片方の足だけ動きが硬く感じる場合は、距骨下関節の可動域が制限されているサインかもしれません。
すでにストレッチを行っている方は、それに加えて足指を使う意識を取り入れてみてください。特別な準備がなくても今日から実践できる方法をご紹介します。
ただし、距骨下関節の硬さそのものは、自分の力だけで動かすのが非常に難しい部分です。関節の動きを引き出すには、正確な触診と専門的な評価が欠かせません。セルフケアを続けても変化を感じられない場合、その硬さ自体が改善の壁になっている可能性を考えてみる価値があります。
当院では、痛みが出ている場所だけを診るのではなく、距骨下関節の可動域や足指の使い方まで含めて、足全体の機能を丁寧に検査していきます。ここでは、その考え方の背景をお伝えします。
特に小指側の機能が低下している方には、その原因が足首だけでなく、股関節や骨盤の使い方まで及んでいることも少なくありません。長引く後脛骨筋腱炎の背景には、一つの部分だけでは説明できない、複数の要因が絡み合っていることがほとんどです。ストレッチを続けても変化がないと感じている方こそ、一度全身のつながりから見直してみることをおすすめします。
後脛骨筋腱炎がなかなか治らないと感じている方は、ストレッチやアイシングだけでは届かない部分に本当の原因が隠れている可能性があります。距骨下関節の可動域制限と足指の使い方、この二つの視点を持つだけでも、これまでの向き合い方が変わってくるはずです。一人で試行錯誤を続けて悩んでいるなら、どうか諦めずにご相談ください。あなたの足に何が起きているのか、丁寧に見極めるところから一緒に始めていきたいと思います。


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